家についての苦労話など
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新婚当初、2年ほど住んだことのある賃貸物件が、すごかったです。
築30年弱の物件だったのですが、メゾネットタイプの家でした。おそらく建った当時はかなりモダンなイメージだったのではないでしょうか。
メゾネットの下の部屋は、半分地下に潜るような形で作られていました。
土の中に半分埋まっているような感じで、猛烈に寒い部屋でした。
その上、まわり全部土なので、湿気が凄かったです。せっかく押入れが合ったのに、開けた瞬間カビ臭い匂いが漂ってくるほど湿っていて、中に物を入れておいたらどうなるか心配で、布団なんかは絶対にしまえませんでした。
やむを得ず、箱に入った靴をしまっておいたら、見たことのない色のカビが生えました。
それから、キッチン脇に勝手口がついていて、外は1畳ぐらいの裏庭になっていました。そこにはソテツなのか、南国っぽい木が生えていて、年に一度変な実だか花だかみたいなものが出てくるのですが、それが猛烈に臭かったです。甘ったるい匂いがその辺り一帯に充満しました。その季節は勝手口は締め切りにしました。
その庭には謎の石碑も立っていて、かなり不気味でした。
他にも、夜になると壁の中をネズミが走り回りました。キッチンの石鹸を噛ったりもしました。生まれて初めてネズミ捕りを仕掛けました。かかったネズミをゴミに出すときは胸が痛みましたが…石鹸や粉末だしの入ったタッパーを守るためには仕方ありませんでした。
とにかく不都合の多い家でした。新婚で、何があっても笑える時期に住んていたのが救いです。
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